郡の抜く甘さとじょうのう膜の薄さで
最も注目されている品種!
 ゆら早生は日高郡由良町で1985年に発見された「宮川早生」の枝変わり。95年9月に品種登録された若手のホープ。
 「みかん」と呼ばれているのは、一般的に温州みかんのことを指すが、温州みかんは出荷時期によって、大別される。極早生みかんとは、9月から10月にかけて出回る早出しみかんの総称で、品種名ではない。ゆら早生もこの極早生に属する。通常、極早生は11月に出回る早生みかんより味が薄いのが当たり前、だが、ゆら早生は別物。驚くほど甘味が強く、味が濃い、そして果汁たっぷりでじょうのう膜がとっても薄くて柔らかい。昨年産からは糖度11度以上などの基準で厳選した県下統一ブランドの「味一ゆら」の販売もはじまった。
 管内でもその高品質さが注目され、年々生産量は増加し、平成17年産で52dの出荷を見込んでいる。
 吉備町奥の林裕人さんは、高糖系の極早生みかんである「ゆら早生」を今年初収穫、甘さなど果実品質の内容に手応えを感じている。
 みかんの価格が低迷する中、「何とかミカンで儲けたい」と思っていた林さん。「ゆら早生」に興味を抱き、2年ほど前に「宮本早生」を台木に接ぎ木した。林さんは、昨年までこの高接樹に果実を成らさず木の成長を促進。また初結実の今年については、「ゆら早生」は樹勢が弱く、S、M中心の小玉傾向になりがちであるため、かん水や早期摘果を行って大玉生産に努めた。
 そして10月7日から5分着色で収穫。価格も他の極早生より高価格で動き「ゆら早生」の良さを実感。「うまいものなら高単価で売れる。いかに出荷期間内に糖度11%の割合を高くするか。その比率を高めれば必ず金は取れる。今後、宮本早生を改植し40eまで規模を拡大したい」と抱負を語っていた。

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