有田川町金屋地域を中心に栽培されるシシトウの販売が好調をキープしています。
金屋営農センターの営農指導員らは、8月下旬の出荷ピークを控え、生産者との関わりを一層密にし、日頃の園地巡回を強化。品質管理や出荷対策について確認を徹底しています。
通常100g入りのパックを中心に出荷しているが、一般消費者向けに企画した50g入りのミニパックが販売を牽引。ミニパックは、手間のかかる仕分け作業が軽減できると市場関係者から高評を得ています。
同地域のシシトウは、露地栽培を中心に加温ハウスでも栽培され、周年出荷されています。露地栽培を行う園地は、標高200から300㍍の山間地が殆どで、4月中旬の定植期から梅雨明けまでポリフィルムを被せるトンネル栽培が主流。温度不足解消のために考案され、全国でも珍しい栽培方法です。加温ハウスより栽培コストを低く抑えられる他、病害がつきにくく秀品率が高くなります。
生産者は全員で当番を決め、出荷毎に品質検査を行います。病害虫被害果や曲り果の混入の他、パックの詰め方まで細かく検査し、不備のある生産者には注意を促し、持ち帰りを指導する場合もあります。