組合長コラム

英国旅行(イングランド、ウェールズへの旅)

更新:2024年9月24日

 今回はお盆明けから1週間イギリスを旅したので、その時見たこと、感じたことを報告させていただきます。

 羽田空港から13.5時間のフライトでロンドンヒースロー空港に到着しました。事前にネットで調べると「ロンドン12℃~20℃」、本当かなと思いながらも長袖シャツやジャンバー、フリース等を持参(イギリスで服を買うと高いし、買い物の時間がもったいないため)。以前は事前情報とは異なり暑かったこともあったが、ネット情報は正確で日本は真夏、酷暑の真っ最中なのに、やはり初秋であった。

ヒースローでレンタカーを借りて、まずはウェールズへ。イギリスの正式名称は、U.K.(The United Kingdom)。イギリス本島はイングランド、スコットランドそしてウェールズから成り立っており、今回はウェールズ地方を主に回りました。

 イギリスは日本と同様右ハンドル(左側通行)で、郊外は車も比較的少ないので快適なドライブです。ただし、片側一車線の狭い田舎道でも時速70km位で煽るように後方から迫ってくるので、それには参りました。道を譲ろうと左側によっても抜かして行く気配がなく空き地等に完全に入らないと先に行ってくれない。(お国柄なのだろうか?気持ちが伝わらないようである)そして、こちらが少しマナー違反のようなハンドリング、特にラウンドアバウトの出入りにしくじると、5秒くらいクラクションを鳴らし続けるのである。(紳士の国なのに、そんなに怒らなくてもと思ってしまう)

 ラウンドアバウトとは、日本でいういわゆるロータリーのようなもので慣れるとまことに便利な交差点で、ここぞという道(出口)を確認するまで内側を回り続けられる。これは交通量の少ない国ならではで、日本での導入は難しそうです。

道路については、高速道路はまさしくフリーウェイ、無料である。インターで降りそこなっても、また簡単に乗りなおせて、日本でバイパス道路を走っているような感覚である。日本と違い山岳地帯はあまりなく、あってもせいぜい丘陵という感じで道路建設費も、あまり日本ほどかかっていないため、無料なのかもしれない。(ドイツのアウトバーンも無料であった)

日本ではいたる所にコンビニがあり、また道の駅等もあるのでトイレには全く困らないが、イギリス(ヨーロッパも)はそうはいかない。サービスエリア等のガソリンスタンドに併設されたコレビニにしかなく、観光地ではレストランに入らなければ用を足すことはできない。何気に客のような顔をして借りるのである。不便極まりない。たまにある公共トイレは有料である。日本の有難みが身に浸みる。

英国旅行(イングランド、ウェールズへの旅)

物価高は異常である。

 500ml缶コーラが600円

 生ビール(ロング)500円(これはある程度許せる)

 サンドイッチ(2切れ)800円

 水1.5ℓ300円

 街中でラーメンを食べると1杯3000円

 レンタカー(5日間)15万円

 回転ずし1皿(巻き寿司のようなもの5切れ)1500円(もちろん食べない)

 円安とはいえあまりの物価高にまともな食事ができない(元々まともな食事が日本のように存存していなさそうで  ある)。せいぜいステーキ程度。

食事といえばフィッシュアンドチップス(白身魚のフライとポテトフライ)。イギリス人はひたすらこれとサンドイッチやレタスとツナや卵等をはさんだパンを食べているのである。よく飽きないものだと感心する。たまにある中華料理店に入った時は馴染みのメニューがあり、ほっとする。中華料理は裏切らない。

果物はほぼ輸入品のようである。原産地表示がないのでわからないが、今までイギリスでは果樹園らしきものは見たことがなく、ひたすら牧草地と小麦らしき畑ばかりである。

中部以北、スコットランドは特に寒いので果樹は無理だし真夏に最高気温20℃程度ではまともな果実生産はできないのではと思われる。

スーパーに並んでいるリンゴは無摘果のような小玉果で日本では凡そ店頭では見かけないような代物である。

1玉150円程度だが、食べてみるとシャキシャキ感があり、まずまずの食味である。それにしても、これと比べると総じて日本の果物は芸術品のようである。

ブドウ(種なし)1000円/1kgくらいで味は良くて、日本で売られている南米産のブドウのような感じであった。

柑橘は、クレメンティンオレンジが売られており、これも1個150円程度で、食べてみると品種特性と思われるが、皮が剥きやすく(やや浮皮な感じ)、まさしくやや糖度の高い浮皮温州みかんのような味であった。たぶん、スペインかモロッコ産であろう。

イギリスの食料安全保障はどうなっているのであろう?調べてみると、

【野菜自給率】

           イギリス              60%

           日本                     80%

【食料自給率カロリーベース】

           イギリス              65%

           日本                     38%

英国旅行(イングランド、ウェールズへの旅)

          見た目とデータとの差に困惑する。イングランド南部のカントリーサイドを夏場まわったことがあるが、野菜畑は見たことがなく、ピーターラビットの物語ではマクレガーさんが自宅で野菜を作っていたが、ガーデニングは見かけても家庭菜園らしきものも見かけたことがない。いったい何処で野菜を作っているのだろう?

ウェールズの古城を巡ったが石造りで13世記に建造されただけあってかなり傷んでいる。だが廃墟のままで観光化しているところがすごい。イギリスの城は総じて廃墟のような気がする(石造りなのでさほど補強しなくても中に入っての見学可なのがすごい)

建物に関しては、古い小さめのホテルは概して木と石を組み合わせた造りで築100~200年ぐらいで内装は比較的綺麗だが、階段や床が少し傾いており一瞬目まいかと錯覚を起こしそうである。

営業に関して耐震基準というものがないのだろうか?元々、イギリスで地震という報道は見たことがない。ただ。古い物を大切に永く使う所は見習うべきかも知れない。

今回の旅行を通じて改めて、日本ほど、安全、安心、綺麗、便利しかも行き届いたサービスを提供する国はないように感じた。グレードの高いホテルでも、部屋にはアメニティーグッズはおろかティッシュさえないのである。(ヨーロッパは総じてこんな感じ)しかも円安状態である。外国人観光客(インバウンド)が増加するのは当然であると思う。自分が帰国して最初に感じたのは、すべて「物が安い」である。日本に住んでいることを感謝せずにはいられない。

今回の旅行の為、休暇取得に協力してくれた役員に感謝するとともに、留守宅を守ってくれた娘婿にも感謝します。

今後のことを考えると今回の旅が人生最高の旅になるような気がします。多忙で、投稿が遅れたことを深謝するとともに乱文をお許しください。

英国旅行(イングランド、ウェールズへの旅)
英国旅行(イングランド、ウェールズへの旅)

令和6年9月18日