組合長コラム

値千金の雨

更新:2022年7月8日

紫陽花のシーズンもそろそろ終わりかなと思っていたら、予想外の早い梅雨明け。梅雨の期間としては、観測史上最短とのこと。しかも、当地方では春先から降水量は少なく、梅雨期間中も30mm程度しか雨は降っていません。

当地方の中心を貫く有田川、聖地高野山を源とする川の水量も極端に少ない状態が続いていました。我が家のすぐ近くに有田川が流れており、20年前の空梅雨の時には、有田川を上流に向かって平泳ぎで普通にさかのぼっていけました。水量が少なくて流れにも勢いがなかったのです。まるでプールのようでした。今年の有田川は、その時よりも水が少なく心配していました。ところが一転、台風4号の影響でまとまった雨が降り、高温と強い日照りで弱っていたミカンの木が蘇りました。これでミカンの果実肥大も順調に進むでしょう。農家にとって恵みの雨。まさに値千金の雨となりました。

さて、世界に目を移すと、未だにウクライナでの危機的状況は解決の糸口が見つかりません。人道的観点からも、更には食糧安全保障の観点からも早く解決してほしいものです。平和でいつでも自由に物や食糧が手に入ると思っていた日本人にも、常識が通用しないと認識されたのではないでしょうか。やはり、生きる為に必要な食糧は自国で賄うのが基本だと思います。まさに、JAグループが提唱している国消国産です。(国内で消費する食糧は、国内で生産しましょう。)

値千金の雨