農業者インタビュー

農業者インタビュー

土と水とわたし#17

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更新:2024年2月29日

今回は和歌山県有田市で温州ミカン栽培に取り組む竹内算浩さんにお話を伺いました。農業を通じて社会貢献をすることを目指し、日々農業に取り組んでいます。

就農のきっかけを教えてください

農業を始めて今年で4年になります。就農する前は、柑橘類の6次産業の職場で温州ミカンの剪定作業から収穫まで栽培に携わる仕事をしていました。仕事として柑橘栽培をしていましたが、園地での作業は楽しく、働く中で農業の産業としての可能性は広いと感じていました。

就農を決心したのは知り合いに勧められたことや、農業の「師」と言える方との出会いがきっかけです。退職し、師匠に農業のノウハウを教わりながら、以前の職場での経験や技術、本から得た知識を生かしミカンづくりに励んでいます。

農業の魅力について教えてください

栽培管理の中でも剪定作業が一番好きで、剪定の出来がすぐに結果として表れるところに農業の魅力を感じます。樹とふれあうことがとにかく好きで、こだわりは「素手で剪定をすること」です。 直接手で触れることで樹の一本一本と対話をしながら状態を確認しています。どのように切って仕立てていくかを考えることが楽しく、良いものを作るための忙しい日々にも充実感を感じます。

今後の目標を教えてください

ゼロからのスタートだったため、売りに出ていた園地や作り手のいない園地でミカン栽培を開始しました。必要なものをすべて揃える必要があり、農業を始めた当初は大変でしたが、受け継いだ園地はできる限り元々植わっていた樹を大切にしながら本来の良さを引き出してあげたいと考えています。これからの当面の目標は各畑のパフォーマンスを上げていくことです。

また、将来は農業を通じて社会貢献をしたい。農業分野での障害をもった人の雇用や就労支援を行っていきたいと思っています。今後5年間で園地の基盤をさらに整え、10年後には会社設立を目指して頑張っていきたいです。

プロフィール

竹内 算浩

  • 生産している主な農産物 温州ミカン・清見・レモン・バレンシア
  • 営農地域:和歌山県有田市

「とにかく何かをしていたい」と忙しい日々に充実感を感じるという竹内さん。地域農業の新たな担い手として将来の夢を話してくれました。